🌿回り道ルートはなぜ合理的なのか|乙4が不安な人のためのやさしい進み方

節約や暮らし

はじめに:乙4は“最初の1つ”として簡単ではない資格です

危険物乙4は「簡単」と言われることが多いけれど、実際に勉強してみると、

最初の1つとしては意外と難しい資格です。

  • 法令(10m,20m,50mとか200ℓ,400ℓ,1000ℓなど覚えることが多い)
  • 物理化学(難しくはないものの計算問題もあり)
  • 「性質・消火」の科目でおぼえる範囲が他類(1・2・3・5・6)より圧倒的に広い

この3科目ぜんぶ6割の正解を出す必要があります。

その結果、 「乙4から勉強始めたけれど、思ったより難しくて挫折した」 という声もききます。

そこで、一部の方に強くお薦めしたいやり方。それは

“回り道ルート”で乙4に挑む方法です。

回り道ルートとは

回り道ルートとは、乙種4類以外の類を先行して受けて科目免除の権利を得てから、

乙4を科目免除ありで受ける方法になります。

危険物試験乙種各類の受験科目

危険物試験の乙種は各類とも、

  1.法令(15問)

  2.物理化学(10問)

  3.性質・消火(10問)

以上3科目が課されます。

「3.性質・消火」 は各類それぞれオリジナルの問題が出ますが、

「1.法令」 と 「2.物理化学」 は 各類共通の問題となっています。

合計点ではなく、科目ごとに6割の正解をださなければ合格になりません。

科目免除とは

危険物乙種試験の1~6類のうち、どれかを合格して免状を取得すると、

「法令」、「物理化学」の2科目は 乙種で他の類を受けるときに免除となります。

試験で配布される問題冊子は3科目出題されていますが、

各類オリジナルの問題が出る「3.性質・消火」の部分のみ解答するだけになります。
            
 (試験時間も短くなります。ただ、短くなっても十分の時間があるので心配は要りません。)


3科目中2科目で全問正解したとしても苦手科目でわずかに合格点にとどかないと

不合格になってしまう厳しい試験。

科目免除はこの負担を軽くしてくれます。


なお、科目免除については公式サイトもご確認ください。

試験科目及び問題数|危険物取扱者試験 |一般財団法人消防試験研究センター

どのように科目免除の権利を得るか

「性質・消火」の科目の難易度が比較的低い類を先行して取る

危険物の類別は1類から6類まであります。

この中で4類は「性質・消火」の科目で他類と比べて覚えることが非常に多いのです。

この他類より負担の大きい「性質・消火」の科目を勉強したうえで、

法令、物理化学の勉強も同時並行しなければならないのは負担です。

そこで、「性質・消火」の科目で難易度が比較的やさしい類で最初に3科目受験をして

他の難しい類の受験の時に科目免除による負担軽減をめざす戦略になります。

乙種で比較的やさしい類

  • 乙6(範囲が最も狭い)
  • 乙5(覚える物質が少ない)
  • 乙3(自然発火性・禁水性をきちんと押さえると比較的取りやすい)

個人的にはこの順番に優しいと思いました。

乙6か乙5で通常受験し、科目免除をえて乙4を受けるルートがお薦め。

乙種試験の各類について、予想される合格への勉強時間をまとめた投稿もあるので

よかったらそちらも見てください。

危険物取扱者乙種の勉強時間


回り道ルートが合理的な理由

理由1:試験の“形式”に慣れるだけで合格率が上がる

危険物試験は、文章のクセが強く、 最初の1つは「慣れ」の壁がとても大きい資格です。

例えば、ある物質が「メタノールに溶ける」と覚えており、

問題文は「メタノールによく溶ける」があるのでこれを選択すると、

「わずかにしか溶けない」から不正解といった具合。

勢いで選択しそうですよね。

こういった意味で他類での経験で 試験形式に慣れることができ、試験問題に強くなれます。

理由2:法令と物理化学が免除されるので、乙4が一気に軽くなる

やはりこれが非常におおきい。

乙種はどれか1類でも合格すると、 次の類では「法令」と「物理化学」が免除されます。

乙4は性質が広くて大変なので、 科目が2つ減るだけで負担が激減します。

「性質・消火」の1科目だけを集中して勉強できるのです。

理由3:性質の理解が積み上がる

各類で扱う物質の種類は違いますが、 危険物の考え方は共通しています。

  • どんな物質が危険なのか
  • どう反応するのか
  • どう消火するのか

こうした危険物の基礎”感覚” が積み上がるので、 乙4の広い性質も理解しやすくなるんです。

理由4:心理的負担が減る(挫折しにくい)

乙4を最初に受けると、 「難しい…」「覚える量が多すぎる…」と心が折れやすい。

一方、勉強の負担の軽い類から始めると、

  • 試験会場に慣れる
  • 成功体験が積み重なる
  • 自信がつく
  • 勉強が続きやすい

という“良い循環”が生まれます。

理由5:“乙4から受ける人より早く合格する”ケースも

乙4を最初に受けて落ちると、 再挑戦で数ヶ月ロスすることもあります。

一方、回り道ルートは 1つ1つ確実に合格して進むので、

トータルで見ると早く終わることもあります。

遠回りに見えて、実は近道だった。そんなこともあるかも。

実際のモデルケース(ぼくのルート)

実はぼく自身は乙4から受けました。

乙4合格で免状取得→科目免除ありの乙5・乙6同時受験です。

乙種4類に合格して科目免除の権利をえたことで他の類にも興味を持ち受験することにしました。

そして 乙5や乙6を勉強していく中で「軽い類から順番に受けるほうが絶対ラクだ」と感じました。

もし今から受け直すなら、 間違いなく 乙6 → 乙4 の順で進みます。

どんな人に回り道ルートが向いているか

  • 文系の人
  • 物理化学が苦手な人
  • 試験が久しぶりの人
  • 仕事や育児で勉強時間が少ない人
  • まず1つ合格して自信をつけたい人
  • 無理なく進みたい人

こういう人には、 回り道ルートはとても相性が良いです。

注意点:

回り道ルートを推奨していますが、注意点もあります。

はじめから乙4で行くべき人も多くいます

・乙4以外の類に興味がない人 

・少しでも早く乙4を取りたい人
   科目免除を受けるためには、乙種のどれかの類の合格だけでなく、
   免状を発行する必要があり手続きにも数週間かかります。

・受験の諸費用を抑えたい人
   受験する類の数だけ受験費用がかかります。
     (科目免除があっても受験費用は変わりません)

以上に当てはまる人は遠回りせずに 乙4からスタートしましょう。
  敷居は上がるかもですが、少しプラスしてがんばれば突破できますよ!

まとめ:回り道は“遠回り”ではなく“合格への最短ルート”

乙4は最初に受けると難しい資格ですが、 さきに負担の軽い類からすすめることで、

負担を分散しながら確実に合格へ近づけます。

回り道は、 自分に合ったペースで進むための戦略です。

このルートは乙4合格への大きな助けになるはずです。

乙4から受験が多数派ではありますが、

回り道ルートは比較的広く認知されているようで、意外と多くの人が使っていますよ。



危険物乙種試験の勉強法

危険物取扱者乙種の勉強時間

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